いつの間にか雨も止んで
まだぬかるんでいるけど 歩けないほどじゃない
目を落とした水たまり 眩しい青が飛び込んだ
確かに僕は ここに生きているんだなぁ
空が青いと思えるのは いつ振りだろう
全ての色を失くした あの日が嘘みたい
今は思える 生きていてよかったって
希望を持つことは まだ出来そうにないけど
不安定な足元でも
自分の足で歩いて 存在を確かめる
吹き抜けてくそよ風が 僕の頬を優しく撫でた
まるで ここにいてもいいと 語りかけるように
風に吹かれて 少し軽くなった心
何かを感じることも 諦めていたけど
もしかして まだ希望なんて持てるのかな
こんな僕を 受け入れる人なんているかな
雲の切れ間にのぞいた 眩しい夕日のオレンジ
暖かく僕をつつむ じゃあ また明日ねと
夕日に照らされ 目を細めて帰る途中
世界は眩しすぎると 独り言を言った
今の僕には 失くしたものが多すぎて
何をすればいいのかも 解らずにいるけど
許されるなら 僕もいつかこの世界で
誰かのために生きたい そう思ってるけど
戻れるのかな いつか生きていた場所まで
光あふれる世界で 生きていけたらいいな